ギラヴァンツ北九州&サッカー観戦記

ギラヴァンツ北九州の試合を中心に個人的な感想を述べるブログです。

5/5 栃木SC戦

5/5 アウェイ栃木戦

 

2-1で逆転勝利!!

 

約1ヵ月ぶりの勝利、しかも劇的AT弾と連敗中かつコロナ感染者のでたチームにとってはとても嬉しい勝利になりました!

 

コロナ隔離と連戦ターンオーバーを考慮してか、新しい選手、久々の選手を多数起用。

f:id:KOPGirasole:20210505205112p:plain

5/5 栃木戦スタメン 交代選手

初起用となったのは右SHの前田、ボランチ井澤の2名。

そして髙橋大悟をボランチで先発起用。結果的に今日はボランチ髙橋なくして試合が成り立たなかったくらいの攻守に奮闘。2~3人分の仕事をこなしていた印象。

今季初となるFKからの同点となる直接ゴールと小林監督の予言通りの活躍。多分練習見て相当いい感じに蹴れていたのだろう。

 

まず右にはいった前田くん。プロデビューとは思えないほど落ち着いたプレーぶり。目立ったプレーはなかったが同時にミスも少なく周囲とよい関係を築けていた。監督のコメントから複数のポジションをこなせるとのことで、大学時代は左SBだったので両サイド安定したプレーができるのは大きい。経験を積んでいけば同じような役割の野口を超える日も遠くないだろう。

 

そしてこの日の一番の収穫なのは井澤。プロとしての公式戦自体まだ1桁の出場数なのだろうけど、それを感じさせない足元の技術。さすがは浦和ユースからトップに昇格しただけのことはある。今後も怪我さえなければスタメンは間違いない。申し訳ないがボランチ永野とは比べられないくらい技術とそれに加えて上背もあるのが大きい。去年の加藤弘堅をはるかにアップデートできる逸材に成長しそう。今日は誤審ともとれるボールロストから失点のきっかけとなったが、今後の成長の糧にしてくれれば安い失点ととらえたい。

 

そして交代出場となった斧澤+富山の2人で逆転ゴールを演出。富山は先発で多くのタスクを担わせるよりもスーパーサブとして得点を取るという役割のみに徹した方が合っているのかもしれない。もしくは先発させたとしてもトップよりは開幕1節、2節でやったトップ下が適任なのだろう。ポスト役の平山よりも久々の出場となった佐藤亮のような前線で動きまわるタイプとの組み合わせが最適解となりそう。

 

アシストを決めた斧澤。松本山雅戦のようなところどころ気になる失い方もあるが、今日のような思い切ったプレーもできるのが好印象だった。先発で長い時間プレーするのも見てみたい。

 

久々出場の佐藤亮。腕の怪我かと思っていたが、ひざ周りにあるテーピングをみると足の怪我がわりとひどかったんだなと確認。次節もサブかな。

 

今日の先発のような平山+前川の組み合わせ。スタート位置が低い感じはしたが、引いて受けられる平山と、スピードとドリブルで裏に抜け出せる前川の組み合わせは今までの2トップとは違うタイプでTRMで得点が取れていたのも頷ける組み合わせだった。あとは今日のサイドハーフが違う選手だったらもっとチャンスをつくれていたのかもしれない。

 

後半開始からの出場となった本村。本職のCBで初起用となったが明らかにSBよりも動きやすそうで今後はCBが主戦場となりそう。村松と組むと上背の無さが気になるので、当面ライバルは村松、岡村か。交代した河野は怪我なのか、ミスを考慮してなのかは分からないが、もし怪我なら本村CBは今後も続くかもしれない。

 

良かった点を挙げていったが当然印象が悪い場面も…

 

まずは生駒。髙橋、前田と上手く連携して抜け出す動きはできていたが、守備面でのパスミス、クリアミスが多く、失点につながりかねないミスが目立った。河野が怪我だとしたら本人が自信を無くす前にCBに戻した方が良い。

 

そして左サイド、永田、永野。栃木の右サイドが攻撃的に来ていたとはいえ、攻め込む回数が少なすぎる。バイタル近くまで侵入しても2人で横パス、バックパスを繰り返し結局途中でロストして完結できない場面が多く見られた。これは今日に限ったことではなく、2人ともボールキープも個で勝負もできない、タイミングで抜け出すタイプの選手であるためタメがつくれずに、栃木のように強いプレスでくる相手だとファウルを受けてつぶれるか、横パス、バックパスで逃げるしかできないのが左サイド攻撃停滞の原因だった。

 

特に永野はパスが弱く雑すぎる。トラップも浮かせ気味。フィジカルも強くないので少しのミスで一瞬で寄せられて狩り取られる可能性があるのが恐ろしい。同点ゴールの起点となる中央の抜け出しでファウルを受けたのだけが個人的には今日唯一の良かった点だった。それ以外は・・・・な内容だった。斧澤が調子をあげて新垣とスタメンを競い合ってくれれば永野にもいい刺激になるだろう。ボランチ起用も今日の井澤を見ればしばらく永野ボランチも必要ないかもしれない。とにかく今一度止めて蹴るの基礎から鍛え直さないと背中の11番が泣く。大悟とかいい手本がいるのに見てないのかな。

 

最後にGK吉丸。吉丸に限ったことではないがGKからのビルドアップはDF陣の足元の技術を見ても考えなおした方がよさそう。繋いでいこうという姿勢はいいが、見ていて不安定すぎる。相手からしてみればプレッシャーをかければ1点もの、最悪コーナーか高い位置でのスローインが取れると思われても仕方がないほどの拙さ。今日の14時からのゲームで新潟のビルドアップをみたが川崎Fばりのサイドでのパス交換からのプレス回避は見事だった。あそこまでの技術があってこそのGKからのビルドアップなので、慣れないうちは試合では素直に前に蹴っておけばいい。練習で上手くこなせてからが本番だろう。

そして吉丸のパントキックの精度もまだまだ向上が必要。AT終了間際にパントで逃げるシーンがあったが自陣近くのタッチラインを割るキックに上杉コーチの喝が聞こえた。去年ロングスローから失点している相手だけにスローインすらさせたくないのは事前に伝えていたはずだからだろう。こんなに公式戦に出るのが初めてだとしても今後そういう細心のケアは必要だと思う。

特に昨今のロングスロー対策にスロワーの目の前に人を立たせ、投げるタイミングで飛ばせる対策をとってきているチームが増えてきたので、この辺りは真似をする必要があると思う。

 

 

今度の日曜日が長崎との九州ダービー。長崎は監督が交代となった初戦、何が何でも勝ちに来るはず。しかも監督は小林監督の同僚、同郷、同級生の松田浩。去年は惜しいところで勝ちを逃しているだけに、ホームでの初勝利を兼ねて不調の相手を叩いておきたい。