ギラヴァンツ北九州&サッカー観戦記

ギラヴァンツ北九州の試合を中心に個人的な感想を述べるブログです。

8/22 町田ゼルビア戦

8/22 町田ゼルビア

 

結果は2-1の逆転勝利!!

 

実に3か月ぶりの勝利でアウェイで町田に勝って以来の勝利。

これで町田にダブルと相性の良さを見せた。

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8/22 町田ゼルビア

メンバー的にはこれまでの2試合と同じ。愛媛戦スタメンの針谷→永野に変わった。

監督的にはこれが現状のベストなのだろう。メンバー固定で連携面が仕上がってくるのはいいことで、これまでが入れ替わりが多すぎた。戦術的に成熟も何もあったものではなかったのだろう。福森・椿の加入の最大のメリットはここが固定して使えることだろう。

 

とはいえ・・・前半はまったくと言っていいほど町田に歯が立たなかった。ショートカウンターからの速攻を得意とする町田に対し敢えてボールをもたせ違うスタイルで攻められた方が守りやすいと考えたのか。シュートこそ打たれたが決定的に崩されることもなく、ただ危ない場面が多く向こうのシュートミスに助けられた前半だった。

途中で椿の負傷交代だけは不測の事態だっただろう。重症なら8週間か。軽傷だとしても2~3試合は無理かもしれない。恐らく、というか勝つつもりなら左新垣、右髙橋大悟、中央に前川でいけばそこまで遜色はない。

 

 

そして後半、開始直後に先制点をとられる。いつものパターン・・・・村松と相手FWドゥドゥの並走状態からスピードで離され失点。確かにシュートも上手かったが、まずはGK田中の不用意なパスが引き金。田中とすれば前半ことごとくゴールキックからのパントが攻撃に繋がらなかったのが頭にあったのだろう。低く早いパスをボランチにつけようとしたが相手にヘディングで跳ね返され、それが運悪く村松の頭をちょうど超えるくらいの高さで来たのが相手にとってはラッキーだった。これが180くらいあるDFなら楽に跳ね返せたのかもしれないが・・・。

 

1失点してからの北九州の攻撃はパスが回り出す。町田がカウンター狙いでひいてきたのもあるかもしれないがようやくシュートまでもっていけるようになった。椿に代わって入った斧澤が惜しいシュートを見せるがいつも通り枠を捉えない。相変わらずペナ内で冷静さの欠片もなく猪突猛進タイプなのが残念。テクニックはあるのだからもっと緩急つけてドリブルすればいいサイドアタッカーになるのに。前川と同時に起用されていれば前川へのパスが個人での突破より優先度で勝るためいい具合でタメができるのだが、他のメンバーだと周りを見ずに突っ込んでしまうのが今後の改善点だろう。

 

そして佐藤亮→富山 永野→針谷

続いて新垣→前川 六平→野口

 

富山投入は効いていた、というよりはそれまでが無謀な放り込みしかしてなかったのが前半シュート0の原因。誰をターゲットに蹴っているのか不明確でましてや170の佐藤亮に空中戦を挑ませるほど愚策はないだろう。ゴールキックからDFに繋いでいった方がまだ攻撃に繋がっただろう。ただ受け取るCBが村松、岡村では奪われる不安の方が大きいので一発放り込む方が危険度は低いのかもしれない。

 

今回もビルドアップに西村を組み込んでいたが下げるなら永野の方だろう。空中戦で全く役に立たない永野よりは西村を中盤のターゲットとして狙い、そのセカンドを死に物狂いで拾う、それを前線につなげる形じゃないと攻撃が始まらない。昨日の試合のセカンドを拾えなかった理由の大部分が空中戦で競り勝てない、競り勝てなくてもいい形で相手に繋がせない、これをできなかったことにつきる。

 

そしてこの試合の得点のきっかけが福森のクロスから。福森の特徴の一つが相手を抜ききらなくてもよいクロスをあげられること。今回は一度切り替えして右足に持ち直してクロスをあげた格好になったが、ゴールマウス方向に向かうクロスは事故も起きやすいのでもっと両サイドが積極的に狙うべきだろう。両サイドハーフは利き足と逆サイドに置かれているため上げやすいはず。六平も縦に抜ける速さはないがロングキックの精度はチーム内だと高い方なので前線に富山や狩土名、平山の場合はそこを狙って落とすのも攻撃のパターンになる。去年のチームだとエンドライン際までサイドバックが侵入して折り返す攻撃もあったが、今年そいうのは期待できそうにないのでアバウトでもCBとGKの間を狙い続けるのは良いかもしれない。

 

今後の課題

CBのビルドアップの形

理想は2CBの間に針谷か復帰すれば井澤が入ることでパスを散らす。村松ー岡村間ではただ横パスをしているだけ。空いたところを狙おうとしているのは分かるがテンポが悪いため効果的ではない。間にボランチを入れてリズムを変えることで2人だけでは生み出せないギャップが作れるだろう。

 

前線ではなく中盤で競らせるべき

前線に狩土名がいればそこを狙ってもいいが富山を置いていたとしても西村めがけて蹴った方が遥かにボールを拾いやすくなるだろう。理由は富山が推進力のあるFWではないためボールを運べる選手が中盤に多い北九州の場合は西村の周りでボールを拾って前線に運ぶ、タメる、サイドに散らすというようにパターンを増やす。

押し込む距離が自陣に近いためカウンターの怖さもあるかもしれないが中盤に人を多く配置しており、プレスをかけやすい場所でもある。平面勝負では小柄な選手であろうが関係なく勝負できる点でも向いている。重要なのはこのポイントだけは譲らないという気迫だろう。ここを拾えるようになるだけで格段にチャンスが増え、かつ相手の攻撃の芽を潰すことができる。

このやり方だと完全に西村個人に頼ることになるが、彼がいない場合は狩土名、平山を去年の町野のようにトップ下で起用するのもいいかもしれない。

 

 

次の岡山戦もギラフェス2試合目となるが、この岡山戦を含め9月の試合は重要な試合になる。重要じゃない試合などないが、新潟以外は残留圏より一つ前を走るチームばかり。ここで3つ勝てば残留に近づく。新潟を除く4試合で最低でも1勝2分け1敗。アウェイが多いが比較的アウェイに強いチームなので3つ取ってくれると信じよう。