ギラヴァンツ北九州&サッカー観戦記

ギラヴァンツ北九州の試合を中心に個人的な感想を述べるブログです。

VS レノファ山口

12/6 アウェイ レノファ山口戦 維新みらいふスタジアム

 

12月にしては暖かい、晴天、まさにサッカー日和でした。

アウェイ席を埋める黄色のサポーター。

正直に言おう、試合前の雰囲気では負けるはずがない。そう思っていました。

 

地元高校のブラスバンド演奏によるアンセムマラドーナ氏への黙祷

そしてキックオフ・・・

 

開始早々、レノファの前線からのプレス。自陣ペナの手前で横につないで前線を窺う。

この時点で少々ビルドアップ位置が低いなーとは感じていた。

CB→SBと徐々にラインを上げつつパスをつないでいく。

しかしいい距離感を保ったまま対応してくるレノファ守備陣の前に成す術なくただ漫然とパスを回しているように見える。

そして中盤でのボールロストからシュートまでもっていかれる展開。

まぁ平常運転。最近よく見られる展開、飲水タイム後に期待。

 

24分、生駒のロングパスに抜けだした新垣のゴールで先制!

しかし!GK永井からのフィードミスを逃さずレノファすぐに同点に追いつく。

その後も再び中盤でのボールロストからイウリ選手のヒール→高井選手のゴール!

この失点に関しては奪われた位置が悪かったのがそもそも失点の発端なのだが、イウリ選手が強引に行かず、落ち着いたヒールパスが生んだ得点。

2-1のレノファ山口リードで前半終了。

 

そして後半、鈴木国友→佐藤颯汰のメンバーチェンジにサポーターどよめく。

今季公式戦初出場、けっこうな数のサポーターが待望してただけに希望がふくらむ。

と、同時に針谷→國分へと交代。

私は加藤弘堅を変えてくるだろうと思っていただけに少し意外だった。

守備の強度の理由かな。

交代が功を奏したのか、後半開始15分くらいはレレ、颯汰で脅かせたように見えた。

 

ただ2人ともタイプが似ている。組ませるなら鈴木、佐藤のほうが役割がはっきりできたんじゃないかなと思う。

裏を取るパスを狙っていこうとしたと試合後コメントで見られたが、それなら針谷の方が適任だったとも思った。

弘堅は夏場の時ほどプレーに余裕がないように見える。DFラインに入っているときはいいが、その1つ前で相手のプレッシャーがかかるよりかかる場面でのボールロスト、精度の欠いたパスが増えてしまっている。

あとはJ3時代にも見られたのだが、ペースダウンさせる頻度が高い。今それ必要?と思わせる小さなドリブルとか、パススピードとか。調子がいいときはすごくいい持ち出し方とか見せるのにダイレクトプレーの少なさはちょっともったいないなと思う。

今シーズン途中加入の針谷が対照的なプレーをしているだけに負けている場面では余計に気になった。

 

結局いつもとは違う裏に放り込むという戦術を強いられた選手達は中央を固めたレノファ山口のブロックを攻略できず、サイドに押し出されターゲットのいないクロスを放り込まされ続けるという展開。そして前掛かりになったところにさらに2発叩き込まれて試合終了。

 

選手交代と戦術がうまくかみ合わなかったゲームだったなという印象でした。

コーナーフラッグ付近のスペースを味方FW、SH、SBで潰しあう。そういう風に仕向けたレノファ守備陣が素晴らしかったなと思う。それと同時に後ろに引いた相手DF陣を誘い出すパスワークができないギラヴァンツ北九州の課題が浮き彫りになってしまった。

 

今の戦い方ではここを攻略できないと来シーズンは厳しいものになる。

「個」の力での解決が難しいチーム事情があるので「組織力」では負けないでほしい。