ギラヴァンツ北九州&サッカー観戦記

ギラヴァンツ北九州の試合を中心に個人的な感想を述べるブログです。

7/3 SC相模原戦

7/3 アウェイSC相模原

 

結果は0-0のスコアレスドロー

 

これで天皇杯を含めると6試合連続で公式戦無得点

 

「チャンスは作れている」 「(ゴールまで)もう少しのところまで来ている」

 

とは監督のコメントのテンプレ

 

540分(町田戦は開始直後にゴールをとったので実際は600分以上)ノーゴールというのはかなりの異常事態。相手が超格上ばかりとかではなく、残留争い真っ只中の相手も含めての結果だけに本当にこのやり方は正しいのかと不安になる

 

思えば開幕から上手くいった試合などないに等しいだけに、監督ー選手間、とくに今季から加わった選手や出場機会に恵まれない選手の不満はないのだろうか。比較的大人しそうな選手が多く言われたままを実行している感は否めない。前川あたりが開幕直後は交代時にイライラ感をだしていたがトップ下でスタメン起用かつフル出場されだしてからはややなりを潜めた感じがする。

 

そういった雰囲気を払拭してもらうためにも個の強い選手の補強が望まれる。話があるあたりでは鳥栖の豊田あたりが一番の適任か。単純に実績のあるFWというだけでなく、まわりに影響力を与えられる存在として必要な選手だろう。DFでも昨年アビスパでDFラインで強烈なリーダーシップを発揮していた上島が柏で出場機会を失っているが、北九州にくれば間違いなくスタメンかつ、チーム内のゆるい空気を引き締めてくれる存在になれるだろう。

 

補強はさておき、相模原戦の感想を

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7/3 相模原戦

スタイル的に完全に開幕直後や昨年と似たやり方に戻してきた。実際、出場選手に関係なく安定した戦い方ができるのがこのスタイルだろう。見ている側からすればイライラというかもどかしさを感じる戦い方なのだが。

前半、飲水タイム後から後半終了までずっと北九州のターン、と言えるくらいボールを保持出来た試合。

 

「一方的だったけど、点は取れなかった」という試合はトップレベルのチームでもないわけではない。ただこの試合の北九州は決定的な場面も少なすぎた。前節と同じ、後半35分過ぎ狩土名が入ってからしか相手ゴールを脅かす場面がない。相手が足が止まった時間帯で途中出場の狩土名、斧澤で点を取る、というパターンとしてはあり。

ただそれまでの大部分でチャンスらしいチャンスが作れないのが問題。

 

相手の守備が堅かった、がっちり引いてきたのでスペースがなかった、等相手の守備がよかったからしょうがない、ではダメだと思う。足りないのは点の取り方の共有。狩土名がいるとそれが明確なのでシュートまでつながるが、それがないと選手間のアイデアと即興性に頼るしかない。ただそんなにいい選手が揃っていないので徹底したパターンの刷り込みでしか得点パターンは生まれない。

そうなるとここまで前線の選手、特にFWをまったく固定起用してこなかったつけが生まれている。してこなかったというよりはできなかったという方が正しいのかもしれないが、軸として考えていたであろう富山、佐藤亮がちょくちょく離脱するのは想定外だった。シーズン後半からはある程度安定した起用ができれば解決されるのかもしれない。サポーターとしてはシーズン前半の大部分は後半のための下地作りのための種まき期間として位置づけなければ希望は持てないだろう。

 

 

この試合で再確認できたのは北九州の基本はやはりボールを支配し続けるという事。

 

1.守備に不安がある→だったら相手のチャンスを減らそう

 

2.決定力が低い→だったらこっちの攻撃回数を増やそう

 

3.1と2を充たすにはボールを支配し続ければいいんじゃないか。

 

4.もしボールを失っても即時奪回できればまたこっちのターンにすることができる

 

去年はこの考え方をもとに前半戦は快進撃を進めてきた

ただこの即時奪回できなかった相手やプレスのきつい相手には成す術なくやられていたのが去年までのチーム。

今年のチームが去年より優れている点があるとすれば最終的な場面での粘り。ただ1失点してしまうまでに限定されるが・・・。これはディフェンスラインのメンバーがほとんど一緒なためJ2のテンポに慣れたのが大きいかもしれない。

ただ圧倒的に劣っているのは即時奪回するための瞬発力と連動性。そしてそれを90分維持する走力。ポジションでいえば両サイドがもっともこの能力が足りていない。上下動がもっとも激しいポジションではあるが、攻守に走れなければこの戦い方は根本から成立しないだけに交代前提で考えるポジションでもある。後半途中、もしくは後半頭から必ず変える前提でプレーさせてもいいくらいだと思う。

 

チームとしての方向性を再確認したところで、次の相手は前回大敗した京都サンガ

 

どこまで持ち直したか図るには最高の相手だと思うので、強い相手でもボールを保持し続けるスタイルを貫ければ自ずと結果はついてくるのではないだろうかと、安易に考えつつ11日を待つことにしよう