ギラヴァンツ北九州&サッカー観戦記

ギラヴァンツ北九州の試合を中心に個人的な感想を述べるブログです。

Aリーグ・メルボルンシティの椿直起

今日は夕方、A(オーストラリア)リーグメルボルンシティの試合があっていたようなのでYoutubeにて観戦。目的は去年まで北九州に在籍した椿直を見るため。

 

www.melbournecityfc.com.au

 

www.melbournecityfc.com.au

 

3試合目にしてようやくスタメン。左SHの役割は北九州時代と一緒。

オーストラリアのリーグ戦、数試合見たんですけど…。お世辞にも組織的なサッカーをやっているとは言えない感じ。特に椿のいるメルボルンシティ、あまりにも後ろ重心過ぎて前線にボールが渡っても味方の上りが遅いためことごとくチャンスを活かせていない。セットプレー崩れとか、前線で奪ってカウンターをしないと得点の気配がまったくしなかった。

 

椿にボールが渡っても椿自身が単独でドリブルで仕掛けて抜いていくタイプではないため結局味方が上がってくる間に相手のディフェンスが間に合ってしまいシュートチャンスまでつながらない場面が多く見られた。結局66分で交代。合流して1か月弱なのでまだまだ言語面とかコミュニケーションが取れていないからなのか、味方との意思疎通があまり図れていないように見えた。

 

ボールが回って来てないわけではないので、ある程度認められているとは思うが、味方から「一人で勝負してどうぞ」的なパスをもらっても他の味方にボールを戻してしまう椿にも問題があるように見えた。北九州時代から前にスペースがあれば一人で勝負に行くタイプだったが、自身にDFが追いつきそうだったり、まだ相手が追いついていない味方がいればそっちにパスを出すなど、最年少だった遠慮のせいか、シュートに行って欲しい場面でパスを選択することが多々あった。去年の秋ごろからシュートへの積極性が見られだしたところでの移籍だったので少々残念な気がしていた。

 

メルボルンへ移ってからもその傾向がみられる。正直言って助っ人外国人扱いだと思うので一人でドリブルで勝負を挑んでシュートまでもっていく積極性はあって然るべきだと思う。特に今のメルボルンシティのようにアタッカーの積極性が乏しいチームでは猶更。椿も先日挙げたアルビレックス新潟の本間至恩のようにどんどん仕掛けていくべきなのである。そうした仕掛ける怖さがあってこそパス、シュートの選択肢が増えゴール、アシストの結果もついてくるんじゃないだろうか。

 

このままだとビジャレアル久保建英のように良いプレーはするが目に見える結果が出ていないため序列がさがり出番を失くしてしまうかもしれない。せっかく手にした海外挑戦の機会を無駄にしないためにも日本時代とは違いボールをもったらまず仕掛ける、というスタイルを椿はイメージ付けしてほしい。

 

 

そもそもこのAリーグ、確かに選手が大きくフィジカルの強い印象だが、やっているサッカーの質というかレベル自体はお世辞にも高いとは言えない。ACLに出るようなトップレベルのチームはそんなことはないのかもしれないが、今日見た限りではJ3の方がまだ形をもったサッカーをしているように見える。

 

椿をはじめ日本人選手が何人かプレーしているが果たしてここの挑戦は日本とは違う環境、文化、言語で生活し、サッカーをする、という以外メリットはあるのだろうか。いろいろな甘えを絶ってサッカーに打ち込み自身のスキルを向上させられれば良いが、技術的に格上の選手、組織的な戦術の中でのプレーが経験できないならば早々に日本に帰ってくるか、四大リーグの近隣国へ行ってプレーする方が良いような気がしてならない。

 

結果を出すのが先か、試合に出られなくなるのが先か…。いずれにしろ怪我だけはせずに頑張ってほしいと思う。というかいつでも帰ってこいと思ってしまうな。もうしばらく様子を見てみよう。