ギラヴァンツ北九州&サッカー観戦記

ギラヴァンツ北九州の試合を中心に個人的な感想を述べるブログです。

11/28 ホーム最終戦

8月を最後に更新をやめていましたが、試合自体はホーム戦はすべて現地観戦、アウェイはDAZNで全試合見ておりました。

書かなかった理由としましては

あまりにも変わらなさ過ぎたチームの戦い方

にあります。

というか9月以降、引き分けも止む無し、という戦い方を敷きだして酷くなった感さえあります。

 

セーフティーに行こうとして意味のないディフェンスラインでのパス回しが増えただけ。中盤でカットできてもとりあえずバックパス。選択肢の第一がバックパス、もしくは隣の味方にパス、一度落ち着けてから作り直そう。

 

で、何のために遅らせるの?

 

ゴールを奪うチャンスを作るためなんだろうけど、それなら相手が整う前に運んだ方が良くない?だってこっちが整えて攻撃開始してもペナ前まで運べずロストするのが先。

もしくは途中で奪われてカウンターで点を取られる始末。

相手もそれが分かっているから9月以降の対戦相手はほぼ前からプレスを仕掛けに来ていた。仮に上手く剥がされたとしてもどこかで前を塞ぐことができればオートマチックにバックパスをしてくれるんで大丈夫。どんどん前からハメていこう。

普段プレスしてこないチームですらしてくるのだから簡単に言うとナメられてました。

 

そして前掛かりに来られるデメリットがもう一つ発生。

タッチライン際、自陣ペナ内とかで必死にマイボールにしてクリアー!

味方、後ろ向きの矢印。敵、前向きの矢印。なのでクリアボールは相手のものに。

 

結果:相手がシュート打つまで守備が終わりません

 

全ての根源は自陣深くでの無駄なパス回し。

これをやめない限り失点は減らないし、得点は増えない。

 

なぜ無駄なパス回しが増えるのか?

1.ターゲットとなる選手が前線にいない。

2.ターゲットを設定していてもマイボールにできない。

3.同数でフタをされると個人で、または味方と連携して、剥がして運べない。

4.いくら横パスで揺さぶっても、距離が近い、パスが遅いため相手のスライドが間に合い、こっちがミスするまで繰り返しになる。

5.1列前のボランチに出してもほぼ足元に出し丁寧にトラップ、パスコースがなくCB、SBに戻す。

 

ざっとでもこれだけ挙げられる。

1.2はターゲットに選んだ選手に問題がある。今日は狩土名だったがほとんどの試合で佐藤亮、前川大河。後半に富山。この3人の中では富山しかポストプレーに対応できない。とはいえ富山もポストプレーヤーというよりはペナ内で活きるタイプにしか見えないので割り当てミス感はある。今日の狩土名の方が可能性を感じられた。怪我がち+体力面で不安がありそうなので平山と交互にでも起用していれば・・・

佐藤亮、颯汰はともに裏抜けタイプ。前川は中盤から降りてボールを引き出し、前に運べるタイプ。ずーーーーーっと1トップ1シャドーという形にこだわっていたが人材をみれば見当違いなのではなかっただろうか。もしくは成長に期待し過ぎていたのかもしれない。

 

3.4は4バックの立ち位置が悪い。西村を加えた3CBで両サイドが張り気味に上がるなら、両SBのところである程度前目までボールを出せるのでSHを絡めた攻撃が出来そうだったが、栃木のハイプレスで野口が下がり気味で受ける機会が多く、常に4バック状態を自陣内で継続し、結果前線でボールをキープできたとしても相手の枚数の方が多くチャンスを作れていなかった。相手が2トップなら3枚で対応してほしいが、場面によっては針谷を加えた5枚が後ろにはりつくことも多く、味方よりも相手の方が多くパスコースがないのも当然で完全に前線の選手の即興の連携や個人技がないと打開できない状況だった。

今日に関しては野口は完全に競り合いのターゲットにされていたし、前を塞がれるとバックパスをするのを上手く利用されていた。今日のような試合でこそ勇気をもって前目に位置取りをしてくれれば両翼が上手く活用できたかもしれない。

 

5に関して、技術の問題というか練習からそうなのだろうけどワンタッチやダイレクトプレーそのものが極端に少ない。上手くフリックできても味方がついていけてないシーンが今季は多かったように思う。ロストが怖くて足元なのかパススピードがないから足元になるのか、その両方かもしれないが味方を走らせるパスがもっとないとチーム全体が前進することはないだろう。

 

 

そもそも今シーズン不調というか不振に陥った原因は4バック1トップに固執した点だと思う。ジュビロ磐田戦のみ4-1-4-1と守備配置を変えたことはあるものの守備時4バック、攻撃時1トップは継続。FW陣が明らかに弱いにも関わらず1トップ。CB陣にも致命的な弱点を抱えているにも関わらず2CB。去年後半の失速を顧みずに継続した理由が知りたい・・・。

 

去年はディサロ、町野と今季J1に移った選手がいてこその1トップ1シャドーが成立していただけで、町野が移籍決定によるモチベーション低下による不調で鈴木国友に代わった時点で攻撃面は明らかに落ちていた。守備に至っては去年後半崩壊したままのCB陣をそのまま継続。しかも両SBはそれぞれ控えだった選手が代わりに入るという劣化したともいえるディフェンスライン。新加入選手が軒並みハズレだったことは想定外だったとしても途中で切り替えが出来なかったのだろうか。昇格請負人と言われている名将だけにここが残念でならない。中断期間に最低限の補修しかできず補強しなかった、できなかった点も今となっては後の祭り。

早い時点で3-5-2,5-3-2に切り替えれば上手く落とし込めたんじゃないか。主力が抜けたチームだけに上積みなんて関係なく新システムでほぼ横一線で選手間競争も出来たのではないか。やれるべきことはまだ沢山あったように思える。

 

 

とりあえずラストの山形戦がバックパスを封じた失点覚悟で大量得点狙いの超攻撃的布陣になることを願う。